ビルトイン食洗機おすすめメーカー・ブランド6選|選び方のポイントも解説

ビルトイン食洗機

ビルトイン食洗機は、高いデザイン性と家事の負担を軽減してくれる高い機能性から、近年人気高まっている設備です。しかし、実際にビルトイン食洗機を導入しようとしても、「日本製と海外製どちらが良い?」「使い勝手の良いドアのタイプ・サイズは?」など、選択肢が多く迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ビルトイン食洗機のタイプ別の特徴や選び方のポイントを解説します。おすすめメーカー6社も紹介していますので、ビルトイン食洗機の購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

目次

ビルトイン食洗機の選ぶときのポイント

ビルトイン食洗機は、製品によりサイズや機能もさまざまです。求める機能や予算に合わせて選んでいきましょう。本章では、ビルトイン食洗機の選ぶときのポイントを、ドアの開閉方式・サイズ・機能の3つの観点から解説します。

ドアの開閉方式|使い勝手の良さから選ぶ

ビルトイン食洗機は、ドアの開閉方式がフロントオープン・スライドオープンの2種類あります。ドアの開閉方式は、食器のセットしやすさや容量、使いやすさに直結する重要なポイントです。

フロントオープン・スライドオープンの主な違いは次の通りです。

種類フロントオープン式スライドオープン式
イメージビルトイン食洗機
構造前面を開き、内部のバスケットを引き出し食器を入れる上から食器を入れる箱型構造
容量約8~14人分浅型:約~5人分

深型:約~6人分
メリット食器の出し入れがしやすい

大皿や鍋なども洗える

まとめ洗いが可能
節水性が高い
立位で作業できる
デメリットシンク前に十分なスペースが必要

かがんだ状態での作業が必要
奥側の食器が出し入れしにくい

大型の調理器具や皿が入れにくい

フロントオープン式は、ドアが手前に倒れて大きく開くタイプで、海外メーカーに多く採用されています。大容量なタイプが多く、大皿や鍋なども食洗機に任せられるのはうれしいポイントです。

一方、スライドオープン式は引き出しのように開いて使います。国内メーカーの多くはスライドオープン式が主流です。食器を上から入れるため立位での作業がしやすいというメリットがあります。

フロントオープン式がおすすめな人
  • キッチンに十分なスペースがある人
  • できるだけまとめて食器を洗いたい人
  • 大きな食器や調理器具をよく使う人
スライドオープン式がおすすめな人
  • こまめに食洗機を使う人
  • 食器の量が少ない人
  • 楽に食器を出し入れしたい人

サイズ|家族構成や用途に合わせて選ぶ

ビルトイン食洗機の横幅は、45cmと60cmの2種類が主流です。国内メーカーは45cm、海外メーカーは60cm幅の食洗機が多くみられます。幅が広いほうが大容量です。

サイズ45cm幅60cm幅
容量約5~10人分約12~15人分
メリット多くのキッチンに設置できる

既存の食洗機からの交換が容易
大容量でまとめ洗いができる
大きな調理器具も入れられる
デメリット60cm幅と比べて容量が小さい
大きな調理器具や皿が入らない場合がある
設置できないキッチンもある
選べる製品が少ない

国内のシステムキッチンでは、45cm幅の食洗機が一般的です。キッチンに食洗機を後付けする場合や既存の食洗機を交換する場合は、45cm幅の食洗機を選びましょう。ただし、調理器具のまとめ洗いや、大きな調理器具や皿を洗うのは難しい場合があります。

60cm幅は、大容量な点がメリットです。1日の運転回数を減らし、家事の時短効果を最大化したい場合に最適です。ただし、現状国内メーカーで60cm幅食洗機を製造しているのはPanasonicのみなので、ほとんど海外メーカーの製品を選ぶことになります。また、サイズが大きいため、十分なスペースを確保できない場合やリフォームでは設置が難しいかもしれません。

45cm幅のビルトイン食洗機がおすすめな人
  • 食洗機を後付けする人
  • 既存の食洗機を交換する人
  • こまめに食洗機を使いたい人
60cm幅のビルトイン食洗機がおすすめな人
  • 食器・調理器具をまとめて洗いたい人
  • 大きな食器や調理器具をよく使う人
  • 新しくシステムキッチンを導入する人

機能で選ぶ

食洗機は日々進化しており、機能や性能は製品・メーカーによって大きく異なります。ドアの開閉方式とサイズで比較しても導入する製品に迷う場合は、機能面で比較するのもおすすめです。

例えば、次のような機能をチェックしておきましょう。

  • 洗浄能力やモード
  • 節水・節電機能
  • 除菌機能
  • 乾燥方法
  • 余熱・排熱乾燥機能
  • 運転後の自動乾燥機能
  • 洗剤自動投入機能

他にも、フィルター残菜ポケットが取り外しやすさなど、掃除やメンテナンスのしやすさもポイントです。欲しい機能に優先度をつけながら、最適なビルトイン食洗機を選んでいきましょう。

おすすめのビルトイン食洗機メーカー・ブランド

人気の食洗機メーカー・ブランドを厳選して紹介します。

Miele(ミーレ)

※引用:ミーレ

ドアの開閉方式フロントオープン
サイズ幅45cm、幅60cm(大型)
標準収容容量約8~10人分(45cm幅) / 約14人分(60cm幅)
運転コースECO
QuickPowerWash
インテンシブ75℃ など
主な機能AutoDos(洗剤自動投入システム)
ノックオープン(一部機種)
3D MultiFlexトレイ
プログラム終了後の自動ドア開閉乾燥

ミーレは海外食洗機の代名詞的な存在で、20年の使用に耐える高い耐久性と、圧倒的な大容量を誇ります 。特に60cm幅モデルなら、家族全員の食器と調理器具を一度に処理できます。

メリット

  • 最大約14人分の食器を洗える大容量
  • 20年の使用に耐える高い耐久性
  • 最新機能が充実している

デメリット

  • 60cm幅は設置スペースによって設置できない
  • 他製品と比較して導入コストが高い

ミーレの食洗機はコストが高くても機能や耐久性を重視したい人や、大容量なモデルを選んでまとめ洗いをしたい人に向いているといえます。

三菱電機

※引用:三菱電機

ドアの開閉方式スライドオープン
サイズ幅45cm(浅型・深型あり)
標準収容容量約5~6人分
運転コース標準エコ
念入り
低温
調理器具
乾燥
予約(標準・念入り) など
主な機能タッチDEラクドア(一部機種)
取っ手もラクドア(一部機種)
カラーナビ食器かご
マルチラック / 分割フラップ
調理器具コース
混合排気 / 乾燥仕上げ剤(リンス)自動投入(一部機種)
シャワーミスト・ターボ噴射
おまかせエコ
低騒音設計
除菌洗浄、除菌乾燥
乾燥専用ヒーター
食器温め

三菱電機では、国内メーカーのスタンダードなビルトイン食洗機を多く取り扱っています。取り扱うのは45cm幅のスライドオープン式の食洗機で、浅型・深型ともに選択可能です。

プレミアモデルのEW-45LD1MUでは、タッチセンサーで簡単にドアを開けられる三菱電機独自の機能「タッチDEラクドア」が搭載されています。

メリット

  • 多くのキッチンで設置可能
  • ドアの引き出しがしやすい
  • エコ洗浄やミストなど洗浄機能が充実

デメリット

  • 収容容量はやや控えめ
  • モデルによって機能に差がある

メリット・デメリットを踏まえると、三菱電機の食洗機は日頃の使いやすさを重視したい人や、洗浄・節水性能が高い国内モデルを選びたい人に向いているといえます。

 Rinnai(リンナイ)

※引用:リンナイ

ドアの開閉方式フロントオープン・スライドオープン
サイズ幅45cm
標準収容容量約4人分~8人分
運転コース標準
念入り
乾燥のみ
スピーディ
節水
夜エココース
庫内洗浄・重曹コース(一部機種)
主な機能バイタル除菌洗浄
スマッシュ洗浄ノズル
銀イオンカートリッジ付属
折りたたみサークルラック
スムーズラック/フリーラック
ポジションサイン
オールトップコントロール
残り時間表示(一部機種)
クイックスタート機能
からっとキープ
ソフト換気
ワンタッチドア
プラズマクラスター(一部機種)

リンナイは、国内メーカーで珍しいフロントオープン式を採用しているメーカーです 。フロントオープンとスライドオープンの好きなほうを選べます。幅45cmながら、同幅のスライドオープンタイプよりも多い約8人分(56点)の収容を実現しています。

メリット

  • 国産でフロントオープンが選べる
  • 庫内の清潔を保つ機能が満載
  • 45cm幅ながら大容量を実現

デメリット

  • 製品によって機能が異なる
  • Webでしか注文できないモデルがある

リンナイは、国内メーカーのフロントオープン式の製品を選びたい人におすすめです。また、バイタル除菌洗浄や銀イオン、プラズマクラスター、庫内洗浄モードなどが搭載されているので、庫内を簡単に清潔に保ちたい人にも向いています。

Panasonic(パナソニック)

※引用:Panasonic

ドアの開閉方式フロントオープン・スライドオープン
サイズ幅45cm・幅60cm
標準収容容量約5人分~12人分
運転コース標準
強力
低温
スピーディ
予約
乾燥
節電コース など
主な機能液体洗剤自動投入
ナノイーx
AIエコナビ
ちょこっとホルダー
ストリーム除菌洗浄
ムービングラックプラス
3Dプラネットアームノズル
ソフト排気温・フルオートオープン
ツインファンベント

Panasonic(パナソニック)では、フロントオープン・スライドオープンどちらのタイプも取り扱いがあります。また、国内で唯一60cm幅のワイド食洗機の取り扱っており、容量が大きくまとめ洗いが可能です。

メリット

  • 60cm幅のワイドな大容量モデルが選べる
  • 業界初の液体自動投入機能を搭載
  • 省エネルギーできれいに洗える

デメリット

  • フロントオープンの幅60cmモデルは単体販売なし
  • 価格が比較的高い

上記の点からパナソニックのビルトイン食洗機は、ワイド幅の食洗機を導入したい人や、国内メーカーのフロントオープン食洗機を選びたい人機能面を重視して食洗機を探している人におすすめです。

BOSCH(ボッシュ)

※引用:Bosch

ドアの開閉方式フロントオープン
サイズ幅45cm、幅60cm
標準収容容量約12~14人分(60cm幅)、約9人分(45cm幅)
運転コースECO
強力
夜間運転プログラム など
主な機能ゼオライト乾燥
ヒートエクスチェンジャー
可変できるバスケット
静音設計

ボッシュは、ミーレと並ぶドイツのトップブランドです。ボッシュの食洗機はフロントオープン式で、45cm幅のモデルがあるので日本のキッチンにも設置しやすいでしょう。性能面では、静音性と省エネ性能が優れています。

メリット

  • 図書館と同レベルの運転音で静か
  • 鉱物ゼオライトにより電力不使用で乾燥
  • 節水・節電性能が高い

デメリット

  • 高性能モデルは価格が高い
  • 扉がやや重く慣れが必要

ボッシュの食洗機は自然の力で食器を傷めずに乾燥させたい人や、運転音が気になる人省エネ性能にこだわって選びたい人におすすめです。

ASKO(アスコ)

※引用:株式会社ツナシマ商事

ドアの開閉方式フロントオープン
サイズ幅45cm、幅60cm
標準収容容量約13~15人分(60cm幅)
運転コースECO
強力
時間指定プログラム
プラスチックモード など
主な機能洗剤自動投入機能
オートオープンドア
プッシュオープンドア
UVライトクレンジング機能
ターボドライ乾燥システム
ミドルラック

スウェーデン発祥のアスコは、庫内や主要部品に高品質スチール(ステンレス)を多用し、業務用にも通じる高い耐久性があります。シンプルで無駄のない洗練された美しい外観も人気のポイントです。

メリット

  • 高品質ステンレスを使用し長く使える
  • 北欧ならではのインテリアになじむデザイン
  • 洗剤自動投入やUV除菌など機能が充実

デメリット

  • 高さが85cmありキッチンによっては設置できない
  • 導入コストがかかる

アスコの食洗機は丈夫で長く使える食洗機を選びたい人や、北欧デザインが好きな人におすすめといえます。

まとめ

ビルトイン食洗機は、ドアの開き方・容量・サイズ・デザイン・機能など、重視したいポイントで比較することが大切です。

海外メーカーは大容量なフロントオープン式・幅60cmの大きなサイズが多く流通しています。食器と調理器具をまとめて洗いたい場合は、ミーレやBOSCH、ASKOなどのメーカーを選択肢にいれてみてください。国内メーカーでは、日本のキッチンに馴染むサイズのモデルが多く、故障時などの補償が受けやすいというメリットがあります。

本記事で紹介した情報を参考に、ご自身のライフスタイルに適した食洗機を見つけてください。

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