エコキュート・給湯器が故障した?エラーコード別の対処法と修理・交換費用相場を解説

エコキュート・給湯器は電気代の節約につながるものの、長く使っていると突然お湯が出なくなるなどの故障が発生することがあります。故障するとお湯が使えなくなってしまうため、迅速に対処したいところです。

本記事では、エコキュート・給湯器が故障した際に確認すべきエラーコード別の対処法、主要な原因、そして修理・交換にかかる費用相場を解説します。エコキュート・給湯器のトラブルが発生した際に参考にしてください。

目次

エコキュート・給湯器の主な故障症状と原因

エコキュート・給湯器が故障した際によく見られる症状と、主な原因は次の通りです。症状を確認し、どこに問題があるかを見極めていきましょう。

故障の症状主な原因
お湯が全く出ない
水しか出ない
湯切れ
温度調整機能の不具合
部品の故障
頻繁にエラーコードが表示されるノズルやファンの汚れ
部品の故障
沸き上げが途中で止まる、時間がかかる水漏れ
ヒートポンプユニットの不具合

湯切れによってお湯が全く出ない場合は、沸き上げで解決できます。お湯だけでなく水も出ない場合は、凍結や断水の可能性があります。

凍結であれば自然解凍を待ちましょう。エラーコードが表示された場合、一時的なシステムエラーであればリセットで解決しますが、頻発する場合は修理か交換を検討する必要があります。

【エコキュート・給湯器のエラーコード別】自分でできる対処法とリセット手順

エコキュート・給湯器のトラブルの多くは、リモコンに表示されるエラーコードから原因を特定できます。慌てずに、メーカーの公式サイトや取扱説明書で原因を確認しましょう。

エコキュート・給湯器にエラーが出た際の基本の対処法

エコキュート・給湯器にエラーが出た際は、表示されたエラーコードを取扱説明書で探し、具体的な原因と推奨される対処法を確認します。

軽微なエラーの場合は、電源をリセットすることで解消することがあります。取扱説明書の指示に従い、本体の電源(ブレーカー)をオフにし、数分待ってからオンに戻しましょう。

エコキュート・給湯器のよくあるエラーコードと対応

エコキュート・給湯器のエラーコードはメーカーごとに異なります。使用しているメーカーの公式サイトや取扱説明書を確認しましょう。

ここではPanasonic、三菱電機、ダイキンの主なエラーコードと対処法を解説します。

Panasonicのエラーコード

エラーコード意味合い対処法
U22配管の凍結断水凍結の解消や断水の復旧を待つ
U51浴槽の栓忘れ浴槽の栓をして「風呂自動」を押す
U53浴槽のお湯があふれている設定湯量を下げる

※参考:Panasonic「よくあるご質問」

三菱電機のエラーコード

エラーコード意味合い対処法
U03浴槽の栓忘れ浴槽の栓をして「風呂自動」を押す
U04タンクの湯切れ「満タン」を押してわき上げを行う
U05追い炊きの湯切れ「満タン」を押してわき上げを行う

※参考:三菱電機「よくあるご質問FAQ」

ダイキンのエラーコード

エラーコード意味合い自分でできる対処法
C52追い焚き運転ができないエラーリセットをして、風呂アダプターの上までお湯をたす
C55お湯はりに時間がかかりすぎている断水や凍結の場合は解消するのを待つ
C76リモコンとの通信の不具合エラーリセットを試す

※参考:ダイキン「エラーコード検索」

エラーがリセット後も続く場合は、本体の故障など、専門業者による点検・修理が必要な可能性が高いため、速やかに業者に連絡が必要です。

修理と交換の判断基準と費用相場

電源リセットをしてもエラーが解消しない場合、本格的な修理または本体の交換が必要です。修理か交換かを判断する際は、使用年数と修理費用が1つの基準となります。

修理か交換かの判断基準

判断基準推奨される選択
使用年数10年未満修理を優先的に検討する
使用年数10年〜15年修理費用と交換費用を比較した上で検討する
(故障が複数箇所なら交換推奨)
使用年数15年以上交換を推奨
修理費用新品交換費用の50%を超える場合は、交換を推奨

エコキュート・給湯器は、使用年数が10年を超えると、修理に必要な部品が入手できなくなるリスクが高まります。

また、一時的に修理できても別の箇所が連鎖的に故障する可能性があります。設置して10年以上の機種は、修理費用が交換費用の半分を超えるようであれば、本体交換を選ぶ方が長期的にはコスト削減につながるでしょう。

修理・交換にかかる費用相場

対応内容費用の目安備考
部品の修理・交換1万円〜15万円軽微な部品(配管など)の補修1万円〜
ヒートポンプユニットの交換8万円〜
本体の交換40万円〜本体代金と工事費込み
機種や容量、業者によって変動する

修理費用は、故障箇所や修理内容によって大きく変わります。配管などの部分的な補修は比較的安価ですが、ヒートポンプユニット全体の交換となると、修理費用が15万円近くになることもあります。

本体交換費用は、機種のグレードや設置場所の状況によって大きく変動するため一概には言えません。複数社に見積もりを出してもらい、適切な価格を見極めるようにしましょう。

故障を未然に防ぐためのメンテナンスのポイント

エコキュート・給湯器の寿命を延ばし、突発的な故障を防ぐためには、日頃の簡単なメンテナンスが重要です。メンテナンスのポイントを解説します。

貯湯タンクの掃除(水抜き)

年に1〜2回、タンク下部の排水栓を開けて、中に溜まった不純物(泥や水アカ)を排出する作業を行いましょう。怠ってしまうと不純物が給湯器内部に詰まり、エラーや故障の原因になります。

定期的な水抜きは、機器を長持ちさせるための基本です。

給水ストレーナー(フィルター)の清掃

給水側のフィルターにゴミやサビが詰まると、水圧異常のエラーが出たり、水の出が悪くなったりします。定期的に取り外して歯ブラシなどで掃除しましょう。

配管の凍結防止対策

冬場は、ヒートポンプ配管が凍結するとお湯が全く出なくなる原因になります。配管に断熱材を巻くことや、浴槽の残り湯を循環口より上に残しておく(凍結防止運転を機能させるため)などの対策が必要です。

凍結してしまった場合は、自然に解凍するのを待ちましょう。

まとめ

エコキュート・給湯器が故障した場合、まずエラーコードを確認しましょう。軽微なエラーであれば、電源リセットで復旧することがあります。リセットしてもエラーが解消しない場合、部品や本体の故障が疑われる場合は、専門業者に依頼が必要です。

その際、使用年数が10年を超えているかを確認しましょう。10年未満であれば修理、10年を超えている場合は、修理費用が高額になる前に、新品への交換を検討する方が費用対効果が高いかもしれません。

エコキュート・給湯器の寿命を延ばすために、日頃から貯湯タンクの排水やフィルター清掃を行うことも忘れないようにしましょう。

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