キッチンは、住宅設備のなかでもリフォーム需要が高い箇所です。しかし、キッチン本体のグレードや工事内容によって費用が大きく変動するため、予算を立てるのが難しいと感じる方も多いかもしれません。
本記事では、キッチンリフォームにかかる費用について詳しく解説します。費用の内訳、リフォームの規模やタイプ別の相場、費用を抑えるためのポイントも解説します。
キッチンのリフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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キッチンリフォーム費用の内訳

キッチンリフォームの総費用は、大きく分けて機器本体費用と工事費用の2つで構成されます。
機器本体費用
機器本体費用とは、交換するキッチン本体を購入する価格のことです。費用全体の約50〜70%を占めます。
機器本体に含まれるものは、キッチン本体やコンロ、レンジフード、食洗機など、キッチンとそれに付属する設備です。
機器本体費用は、導入するキッチンのグレードによって大きく異なります。特に、ビルトインの食洗機や高機能コンロなど、オプションを付けるほど高額になります。
キッチンの種類については、こちらの記事で詳しく解説しています。キッチン本体にはどのようなタイプがあるのか、特徴や選び方を解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。

工事費用
機器本体価格の他にかかるのが工事費用です。工事費用は、費用全体の約30〜50%を占めます。
工事費用の内訳は次のとおりです。
- 既存キッチンの解体・撤去費用
- 新しいキッチンの設置費用
- 付帯工事費用
- 内装工事費
付帯工事とは、給排水管の接続、ガス管・電気配線の接続、換気ダクトの接続を行う工事のことです。また、傷ついた壁や床を修繕するための壁紙(クロス)や床材を貼り替える内装工事費用がかかる場合もあります。
工事費用は、キッチンの位置や形状を変えるかどうかで大幅に変動します。同じ位置なら付帯工事や内装工事は最小限ですが、対面キッチンなど形や場所を変更する場合は工事費用が高額になりがちです。
キッチンリフォームの費用相場と施工期間目安

キッチンの形状や工事内容を軸に、本体費用と工事費用を合わせた総額の目安と、施工期間を一覧で紹介します。
| リフォーム内容 | 工事費用目安(本体+工事費) 施 | 施工期間目安 |
|---|---|---|
| I型キッチンからI型キッチンへの変更 (同サイズ・同位置交換) | 約50万~150万円 | 約2日~4日間 |
| 対面キッチン・L字キッチンへの変更 | 約150万~250万円 | 約3日~1週間 |
| 2型キッチン (セパレートキッチン)への変更 | 約180万~300万円 | 約3日~1週間 |
| 大規模な間取り変更 (壁の撤去・補強、リビング一体化など) | 約250万~400万円以上 | 約1週間~2週間以上 |
| 部分的な機器交換 | 約10万~50万円 | 約半日~1日 |
ッチンリフォームは工事規模に比例して金額や施工期間が膨らみます。
例えば、「I型キッチンから、位置やサイズを変えずに新しいI型キッチンに入れ替える」リフォームは、工事内容がシンプルな分低価格です。一方、壁を撤去して対面キッチンにするような、大規模なリフォームが必要なケースでは、費用も大きくなる傾向があります。
大きな費用がかかるキッチンリフォームですが、工事内容によっては補助金が活用できるケースもあります。補助対象となれば費用負担を軽くできるため、事前にチェックしておくのがおすすめです。詳しくはこちらの記事で解説していますので、ぜひあわせて参考にしてください。

キッチンリフォームの費用を左右する3つの要因

キッチンリフォームの総費用には、キッチン本体のグレードや採用する素材も大きく影響しますす。本章では、特に価格変動の大きい要因を3つ解説します。
キッチン本体の素材やタイプ
キッチン本体の価格は、天板やキャビネットの素材によって変わります。いくつか例をご紹介します。
| 種類 | 安価な選択肢 | 中間~高価な選択肢 |
|---|---|---|
| 天板 | ステンレス | 人工大理石(人造大理石) 天然石 セラミック |
| キャビネット | プリント合板 | 化粧板 無垢材 |
| 収納 | 開き戸タイプ | 引き出しタイプ |
天板の場合、ステンレスのものは比較的安価で、デザインにこだわった人工大理石などの素材は高価な傾向があります。特に、耐久性・デザイン性が良い天板は価格帯も高めです。
キャビネットや収納は、容量が大きく清掃性が高い素材を選ぶと価格も高くなります。一方、プリント合板を用いたタイプは比較的安価です。
設備機器のグレードアップ
キッチンの設備機器は、高性能なものを選ぶほど本体費用が増加します。キッチンの主要設備である食洗機・コンロ・水栓の選択肢別の価格目安を表にまとめました。
| 設備機器 | 標準的な選択肢 | グレードアップの選択肢 |
|---|---|---|
| 食洗機 | 国内メーカーの浅型スライドオープン式 | 海外メーカーのフロントオープン式 深型モデル |
| コンロ | ガスコンロ(標準3口) | IHヒーター 高性能ガスコンロ |
| 水栓 | シングルレバー水栓 | タッチレス水栓 浄水器内蔵型 |
食洗機は、容量の大きい海外メーカー製を選ぶと、本体価格が数十万円単位で高くなります。価格を抑えたいなら、国内メーカーの標準的なモデルやシステムキッチンの標準設備を選びましょう。
また、コンロはガスコンロよりもIHヒーターのほうが高価な傾向にあります。高性能なガスコンロやデザイン性に優れたモデルは高額になる印象です。
水栓は利便性や節水機能に応じて価格が変動します。タッチレス水栓は初期費用は高いものの、節水効果や衛生面でのメリットがあるため人気が高いオプションです。
キッチンの配置変更の有無
既存のキッチンから配置を変更するリフォームでは、工事費用が大きく増加します。I型キッチンからI型キッチンなど、同位置交換では必要のない追加工事が発生するためです。
リフォーム内容と追加で発生する工事を次にまとめました。
| リフォーム内容 | 追加で必要な工事 |
|---|---|
| 壁付けキッチンから対面キッチンへの変更 | 給排水管の延長 排気ダクトの延長、経路変更 床下や壁の解体 補強工事 |
| 大規模な間取り変更 | 壁の撤去 補強(耐震)工事 |
キッチンの配置変更をする場合は、単にキッチンを移動させるだけでなく、水やお湯、ガス、電気、そして換気の全てのインフラを移動させる工事が必要です。
特に構造壁(建物を支える壁)の撤去が必要なリフォームは、費用がかなり高額になります。大規模な間取り変更を考えている場合は、予算にゆとりが必要です。
なお、マンションでは、排水の勾配確保の目的で床のかさ上げ工事が必要な場合もありまる。追加で工事費がかかるため、業者に確認しておきましょう。
キッチンリフォームの費用を抑えるポイント

最後に、キッチンリフォームの費用を抑えるポイントを解説します。
同位置・同タイプ交換を選ぶ
キッチンのリフォームで費用が高くなる大きな要因の1つは、配管・配線の移動です。給排水管やガス管、換気ダクトを移動させない同位置・同タイプ交換を選ぶだけで、配管工事や内装のやり直しが最小限にでき、価格を抑えられます。
特にマンションの場合、配管の移動に制限があるケースが少なくありません。同位置・同タイプ交換という方法が安価かつ工期が短い選択肢となります。
価格を抑えた分、高品質な天板や最新の設備など、本体価格に予算をかけることも検討できるでしょう。
設備機器は必要な機能を厳選する
食洗機やコンロ、水栓といった設備機器は多機能・高性能なものほど高額です。例えば、海外製の大型食洗機や最新型の多機能IHヒーターは魅力的ですが、その分価格も高い傾向にあります。そのため、価格を抑えたいなら設備機器は必要最低限にしましょう。
導入する設備を迷う場合は、キッチンメーカーの標準品を選ぶと比較的安価に抑えられます。他に必要な機能があれば、オプションとして追加するのがおすすめです。
「本当に毎日使う機能か」「費用対効果に見合うか」などの基準で、必要な機能だけをオプションとして追加しましょう。
内装材の範囲を限定する
新しいキッチンを設置する際、多くのケースで既存の壁紙や床材の一部を解体します。内装材は高額なので、解体・貼り替えする範囲を限定すると価格を抑えることが可能です。
例えば、対面キッチン化など、内装材の交換が必要な場合でも、次のようなポイントを意識すると価格を抑えられます。
- リフォーム範囲をキッチンスペースに限定する
- 安価なキッチンパネルやクッションフロアを採用する
- できる限り既存の内装材を再利用する
このような少しの工夫で、リフォーム費用を節約できます。
複数のリフォーム業者で相見積もりをする
同じメーカーの同じキッチン本体であっても、リフォーム業者によって仕入れ値や工事費の設定が異なります。価格を抑えたいなら、2~3社以上の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。
見積もりを比較する際のポイントは次のとおりです。
- 本体の値引き率
- 工事の項目と費用
- 保証内容
このような点をチェックすることで、費用を適正価格に抑えることができます。
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まとめ
キッチンリフォームの費用は、選ぶキッチンのグレードや配置変更の有無、設備機器などによって大きく変わります。
費用相場としては、同位置・同サイズの交換で50万〜150万円程度が目安です。配置を変更する場合や、高性能なキッチン設備を導入する場合には、その分費用が追加されるイメージです。リフォーム内容によって価格が大きく変動するため、詳しくはリフォーム業者の見積もりを参考にしましょう。
また、費用負担を軽くする手段として、補助金の活用も検討してみてください。対象となれば、数万円から数十万円の補助金を受け取れる可能性があります。
費用の内訳を正しく理解し、リフォーム業者と具体的な要望を相談しながら、予算に合った最適なキッチンを実現させましょう。
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