水栓・蛇口の種類は?単水栓12種類と混合水栓を画像付きで紹介

水栓(蛇口)にはさまざまな種類があります。自宅にある水栓だけでも、トイレ・キッチン・風呂・洗面台・洗濯機などで、すべて異なる水栓が取り付けられていることも多いのではないでしょうか。その他、公園で見られる水飲み用や学校によくある水栓、プロの厨房に設置される水栓など多種多様です。

本記事では、水栓の種類として単水栓12種類と混合水栓3種類、その他の分類を詳しく紹介します。どこかで見たことのある水栓の名称と役割がわかるようになるので、ぜひご覧ください。

目次

単水栓と混合水栓

水栓の種類は大きく分けて単水栓と混合水栓の2種類です。2種類の違い、メリット、デメリットを解説します。

単水栓と混合水栓の違い

単水栓は水またはお湯のどちらかしか出ないタイプの水栓です。給水菅または給湯管しか接続されていません。設置場所としては、学校や公園などの公共の場や工場、庭や駐車場などの屋外が挙げられます。

混合水栓は1つの吐水口から水とお湯の両方を出せるタイプの水栓です。給水菅と給湯管が両方接続されており、温度調節も可能です。民家では混合水栓が一般的で、風呂、洗面台、キッチンなどで採用されています。ただし、お湯を供給する必要がない(※)トイレの場合は単水栓です。

(※)温水洗浄便座(ウォシュレット)のお湯は、便座のヒート機能で温めるため。

単水栓のメリット・デメリット

  • 安価
  • 取り付けが簡単
  • 故障しにくい
  • 水温を調整できない
  • 用途が限られる

単水栓は用途が限られる分、価格が安価で故障しにくいというメリットがあります。幅広い用途が求められる場所でなければ、単水栓が適しています。

混合水栓のメリット・デメリット

  • 水温を調節できる
  • 幅広い用途に対応できる
  • 単水栓と比べて高額
  • 設置に手間がかかる

混合水栓は水温を調節できるため、冬でも使いやすく幅広い用途に対応できます。ただし、単水栓と比べると高額で設置の手間もかかります。快適性や利便性を求める場所向きです。

単水栓12種類

単水栓の形状や用途別の12種類を紹介します。

①横水栓

  • 吐水口が動かない一体型のタイプ
  • 庭や建物の外壁に設置されることが多い

②万能ホーム水栓

  • 蛇口の向きを自由に変えられる
  • 水を飲みやすい
  • 学校などの公共の場に多い

③自在水栓

  • 蛇口の角度を変えずに水平移動できる
  • 可動域が広い
  • 昔のキッチンシンクに多いタイプ

④横形自在水栓

  • 自在水栓のハンドルが横に付いているタイプ
  • 水栓場所が狭い場所でも設置しやすい

⑤立形自在水栓

  • 高さがある自在水栓
  • 台付きタイプ
  • 厨房で採用することが多い

⑥カップリング付横水栓

  • 蛇口にカップリングが付いている
  • ホース取り付け用

⑦二口水栓(双口水栓)

  • 2つのハンドルが付いているタイプ
  • 1つはホースをつなぐなど用途を分けられる

⑧散水栓

  • 地面に埋設された箱の中にある
  • 洗車や庭の水やり用
  • ホースをつなぎやすい形状

⑨厨房水栓

  • ハンドルがレバータイプの自在水栓
  • 水量の調整が容易

⑩水のみ水栓

  • 水飲みに特化した水栓
  • 公園に設置されることが多い

⑪洗濯機用水栓

  • 洗濯機につなぐための水栓
  • オートストッパー機能付き
  • 給水ホースが外れると自動で水が止まる

⑫衛生水栓

  • ハンドルが吐水口に付いている
  • 使うたびに流せて衛生的
  • 手洗い前の汚れで再汚染されるリスクが低い
  • 食品工場などで採用される

混合水栓3種類

混合栓は大きく分けて、ツーハンドル・シングルレバー・サーモスタットの3種類です。

①ツーハンドル混合栓

  • 給水と給湯それぞれにハンドルがある
  • 吐水量が多い
  • 細かく温度調整できる
  • 出し止めの手間はかかる

②シングルレバー混合栓

  • 1つのハンドルで水量と温度を操作
  • 上下が水量調節、左右が温度調節が主流
  • 片手で操作しやすい

③サーモスタット混合栓

  • 水量調整レバーと温度調整レバーがある
  • 設定した温度を維持する
  • 熱湯が出ることを防ぐ安全装置
  • 風呂用として採用されやすい

その他の分類

機能や蛇口の形状などの、その他の分類も紹介します。

タッチレス水栓

  • 水栓にセンサーが付いている
  • 手や物の存在を感知して吐水する
  • 手が触れることがなく衛生的

浄水器付き

  • 浄水カートリッジ内臓
  • 水道水のカルキや異物を除去する
  • カートリッジは定期交換が主流

壁付と台付

  • 接続面による分類
  • 壁付:壁面に接続
  • 台付:シンクや洗面台などの台に接続

蛇口の形状(スパウト)による分類

ストレート

  • すっきりした見た目
  • 掃除しやすい
  • 製品の選択肢が多い

グースネック

  • 「ガチョウの首」の意味
  • 曲線デザインがおしゃれ
  • 先端が小さいタイプが多く、小回りが利く

L字

  • L字のデザイン
  • 吐水口を高く設定しやすい
  • パスタ鍋への給水などに便利

U字

  • U字のデザイン
  • 吐水口を高く設定しやすい
  • パスタ鍋への給水などに便利
  • ホースをつなげられる

フレキシブルスパウト

  • 伸縮性(蛇腹)のあるホース付き
  • シンク掃除や大鍋への給水に便利
  • 蛇腹部分に汚れが溜まりやすい

用途に合わせて水栓を選ぶと便利

水栓に多様な種類があり、それぞれに得意な役割が異なることがわかりました。水栓を交換するときやマイホームを建てるときは、設置場所と用途に応じて適切な水栓を選ぶのがおすすめです。

たとえば、料理が好きな人でなおかつキッチンシンクの幅を広くとれる場合は、一般的なシングルレバー混合栓に加えて厨房水栓も増設すると便利です。庭で園芸を楽しむのであれば、散水栓を埋設すると役立つでしょう。

水栓の種類を知っておくことで、リフォームやマイホーム新築の夢が広がります。水栓の交換だけであれば水回り修理業者でも対応可能なので、ぜひご相談ください。

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