便器の頑固な黒ずみ、原因と正しい掃除方法を徹底解説!

便器にできる黒ずみは、落としづらく厄介な汚れです。「トイレ用洗剤で落ちない」と悩む人も多いでしょう。

本記事では、便器の黒ずみの主な原因と効果的な掃除方法を詳しく解説します。便器の黒ずみは複数の汚れや雑菌が原因です。掃除もそれぞれの性質に合わせた洗剤や落とし方を使い分ける必要があります。

トイレの黒ずみ汚れの原因や落とし方を知って、清潔なトイレを実現しましょう。

目次

便器の黒ずみの正体は?

便器の黒ずみの主な原因はカビです。

カビは湿度が高く汚れの多い環境を好みますが、特にトイレはその条件が整いやすい場所です。また、カビの栄養となる尿石や水垢が多く存在するため繁殖が進みやすい環境でもあります。

尿石は、尿に含まれるカルシウムなどの成分が固まったものです。尿石は直接黒ずみになるわけではありませんが、尿石がカビの足場となり繁殖することで黒ずみになります。水垢は、水道水に含まれるミネラルが固まった汚れです。尿石と同様に黒い汚れではありませんが、カビのエサになり、黒ずみの原因になります。

尿石や水垢をもとに繁殖したカビが「黒い汚れ」として現れたのが、いわゆる便器の黒ずみです。

尿石ができる原因や尿石を防ぐ方法など、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてぜひご覧ください。

便器の黒ずみに効果的な掃除方法

便器の黒ずみを落とす効率的な掃除方法を解説します。

黒ずみは単純にカビを除去するだけでなく、その原因となった尿石や水垢の汚れを落とす必要もあります。カビと尿石・水垢のそれぞれに合わせた洗剤を使い分けて掃除しましょう。

カビ・雑菌は塩素系洗剤でつけ置き

黒ずみの原因であるカビには、塩素系漂白剤が効果を発揮します。塩素系漂白剤は次の手順で使用しましょう。

  1. 便器の水を減らす
  2. 塩素系漂白剤を吹きかける
  3. 20〜30分ほど放置
  4. ブラシでこすり洗い
  5. 2~3回水洗する

ただし、塩素系漂白剤は刺激臭があり、酸性洗剤と混ざると有毒ガスが発生するため危険です。酸性洗剤との併用はしないでください。使用後は2~3回ほど水洗を行い、換気を徹底しましょう。

カビ取り方法について詳しくはこちらの記事も参考にしてください。

尿石は酸性洗剤でつけ置き

カビの主な原因である尿石はアルカリ性の性質を持つため、酸性洗剤に効果があります。尿石は酸性洗剤を使ったつけ置き掃除がおすすめです。次の手順で使用しましょう。

  1. 便器の水をできるだけ減らす
  2. 黒ずみにトイレットペーパーを貼り付ける
  3. トイレットペーパーに酸性洗剤をかける
  4. 10分〜15分ほど放置
  5. ブラシでこすり洗い
  6. 2~3回水洗する

尿石は便器に溜まった水付近に発生しやすいので、洗剤の効果を高めるために水嵩を減らしておきましょう。

洗剤が流れ落ちるのを防ぐために、貼り付けたトイレットペーパーに洗剤を染み込ませる方法がおすすめです。放置する時間は10分〜15分が目安ですが、洗剤の表記に合わせて変更してください。

繰り返しになりますが、酸性洗剤は塩素系漂白剤と混ざると有毒ガスが発生し危険です。併用は避け、換気や使用後の念入りな水洗いを徹底してください。

洗剤だけでは落ちない頑固な尿石には、耐水サンドペーパーなど物理的にこすり落とす方法も有効です。ただし便器に傷をつける恐れもあるので、慎重に使用しましょう。尿石の落とし方はこちらの記事でより詳しく解説しています。ぜひあわせてご参考ください。

水垢は酸性洗剤でこすり洗い

水垢は、酸性洗剤が効果的なアルカリ性の汚れです。尿石落としで使うような酸性洗剤を用いてもよいですが、クエン酸を用いた掃除方法もあります。

クエン酸を用いた水垢の掃除方法を次にまとめました。

  1. 200mlの水にクエン酸小さじ1を加えて混ぜる
  2. スプレーボトルに入れる
  3. 水垢が気になる部分にトイレットペーパーを貼る
  4. 上からクエン酸水をスプレーする
  5. 1時間ほど放置する
  6. スポンジやブラシでこすり落とす
  7. よく洗い流す

クエン酸水は尿石にも効果があるので、普段の掃除にもおすすめです。水100mlに酢100mlを混ぜた酢水も同様の効果があります。

クエン酸を使った掃除方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

便器の黒ずみを防ぐポイント

頑固な黒ずみは一度付着すると落とすのが大変です。しかし、日頃から次の3つのポイントを心がけることで、発生を防ぐことができます。

  • こまめな掃除
  • フタを閉めてから流す
  • 換気をする

まずは定期的な掃除が大切です。便器を使った後にブラシで軽くこするだけでも、尿石や水垢といった黒ずみの原因になる汚れの付着を防げます。

トイレのフタを閉めてから水を流すことで、菌の飛散を防止可能です。

また、トイレの窓やドアを開け、換気扇を回すこともカビ防止に効果があります。換気することで湿度を下げ、カビが繁殖しづらい環境を作ることができます。

まとめ

便器の黒ずみは、尿石や水垢によってカビが繁殖することで発生します。それぞれの性質に合わせた洗剤や方法でアプローチすることで、きれいに落とすことができます。

カビには塩素系漂白剤、尿石や水垢には酸性洗剤がおすすめです。酸性洗剤はクエン酸やお酢でも代用できます。ただし、塩素系漂白剤と酸性洗剤が混ざると有毒ガスが発生し危険なので併用はできません。換気しながら使用し、使用後は水でよく洗い流すようにしてください。

本記事を参考に便器の黒ずみを落とし、定期的な掃除で清潔なトイレを保ちましょう。

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