パイプクリーナーでトイレや排水管の詰まりをスッキリ解消!使い方を解説

パイプクリーナーは、トイレやキッチン、浴室などの排水管の詰まりやニオイを解消する道具です。排水口に流して使う溶剤や、直接差し込んで使うワイヤータイプなど、さまざまな種類があります。

本記事では、溶剤タイプとワイヤー式のパイプクリーナーについて詳しく解説します。パイプクリーナーの特徴や種類、効果的な使用場面、正しい使い方、パイプクリーナーで改善されない場合の対処法も紹介します。

目次

パイプクリーナーとは

パイプクリーナーは、トイレやキッチン、浴室の排水管の詰まりや汚れを溶かしたり、物理的に除去したりするアイテムです。溶剤タイプや器具タイプなどさまざまな種類があります。

この章では、パイプクリーナーの基本的な特徴と役割を解説します。

パイプクリーナーの役割

パイプクリーナーの主な役割は、排水管の内部に溜まった異物や汚れを溶解・除去して、排水の流れを改善することです。

排水管の詰まりの原因はさまざまで、トイレットペーパーや髪の毛、皮脂汚れ、石鹸カス、尿石、キッチンでの油脂汚れまで含まれます。

パイプクリーナーを使用すれば、排水の通りが良くなることが期待できます。

パイプクリーナーが効果的なケース

次のような場合にはパイプクリーナーが活躍します。

  • キッチンや浴室の排水口の詰まり
  • トイレの下水臭が気になる
  • トイレの流れが悪い

トイレだけでなく、キッチンの詰まりやニオイに活用できるパイプクリーナーもあります。目的に応じて適したものを使用するようにしましょう。

パイプクリーナーの種類

パイプクリーナーは溶剤タイプと器具タイプの2種類に分けられます。溶剤タイプは、排水管内の汚れを化学的に分解し、器具タイプは物理的に詰まりを除去します。

スクロールできます
タイプ種類特徴適した用途不向きな用途
溶剤液体タイプ・サラサラで使いやすい即効性あり・水酸化ナトリウム系:油汚れ、髪の毛の詰まり
・次亜塩素酸ナトリウム系:髪の毛の詰まり
・塩酸系:尿石や水垢
固形物の詰まり
溶剤粉末タイプ・強力な洗浄力
・放置するだけで手軽
・タブレット型タイプもあり
・塩素系:トイレの黒ずみ、キッチンや浴室のヌメリやニオイの除去
・アルカリ系:髪の毛、石鹸カスなどの詰まり除去
尿石による詰まり
溶剤酵素・微生物系・環境に優しい
・定期的な使用が必要
・軽い汚れの除去
・汚れの予防
・油汚れの除去
即効性を求める場合
器具ワイヤータイプ排水口に差し込んで物理的に詰まりを除去髪の毛・固形物の浅い詰まり尿石などの化学的な汚れ
器具真空式吸引・圧力で詰まりを解消トイレや流しの軽い詰まり・排水管の奥の詰まり
・尿石などのこびりついた汚れ

パイプクリーナーは、溶剤タイプ・器具タイプのなかでもさらにいくつかの種類に分けられます。

溶剤タイプは、液体・粉末・酵素系など種類が豊富で、目的や汚れの性質に応じて使い分けが必要です。たとえば、トイレの軽い詰まりや尿石には塩酸系の液体タイプのクリーナー、油汚れには酵素・微生物系のものが効果的です。

一方、器具タイプは、排水口にワイヤーを差し込んで異物をかき出すワイヤータイプや、吸引によって圧をかけて詰まりを解消する真空式クリーナーがあります。固形物や髪の毛などの詰まりには有効ですが、尿石などの化学的な汚れには不向きです。

本記事では、家庭で使いやすい液体タイプとワイヤータイプについて詳しく紹介します。

パイプクリーナー(液体)の使い方

まずは液体タイプのパイプクリーナーの使い方や注意点を紹介します。液体タイプのパイプクリーナーを効果的に使うには、使用する場所や製品の性質に応じた正しい手順を踏むことが大切です。この章では、キッチンや浴室、トイレでの使用方法をそれぞれ解説します。

キッチン・浴室での使い方

キッチンのシンクや浴室の排水口での、液体タイプのパイプクリーナーの使い方は次のとおりです。

  1. 排水口周辺の水を抜く
  2. 換気をしてゴム手袋を着用する
  3. パイプクリーナーを注ぐ  
  4. 30分〜1時間放置する
  5. ぬるま湯または熱湯で流す

使用前にシンクや浴槽の水は先に抜いておきます。また、パイプクリーナーは刺激臭を伴うものや、強力な化学物質を使用するものも多いので、換気が必要です。なお、手に触れるとぬるぬるしたり、炎症を起こしたりする可能性もあるので、できればゴム手袋も着用しましょう。

排水と換気が済んだら、パイプクリーナーを排水口に直接注ぎましょう。適量は使用する製品によって異なるので、裏面などに記載された説明文に従ってください。

クリーナーを注いだら、薬剤の洗浄成分が汚れに働きかけるまで時間を置きます。製品によって指定時間は異なりますが、30分〜1時間程度が目安です。

十分に放置したら、水で洗い流します。40〜50℃程度の熱めのお湯を流すとより効果的です。

トイレでの使い方

トイレの詰まり対策に効果的なパイプクリーナーの使用手順は次のとおりです。

  1. 換気とゴム手袋を着用する
  2. パイプクリーナーを排水口に注ぐ
  3. 15〜30分ほど放置する
  4. 大量の水で一気に流す 

トイレ用のパイプクリーナー(尿石除去)は塩酸系の刺激臭があるので、使用時は換気が必須です。窓を開けたり、換気扇をまわしたりして換気しましょう。また、皮膚に触れると炎症を起こす危険もあるので、ゴム手袋を着用すると安全です。

準備ができたら、製品の説明書に従って適量を便器の排水口に直接注ぎます。薬剤が汚れに浸透するまでしばらく待ちます。目安は15〜30分ですが、頑固な汚れにはやや長めに放置するのも効果的です。ただし、長時間の放置は便器を傷める可能性があるので、製品の推奨時間内に留めるようにしましょう。

放置が終わったら、水で勢いよく薬剤と汚れを流します。2〜3回水洗するか、バケツなどで2〜3リットルの水を勢いよく注ぐのがおすすめです。

使用時の注意点

液体タイプのパイプクリーナーを安全に使用するためには、以下の4つのポイントを守りましょう。

  • 必ず換気を行う
  • 他の洗剤を混ぜない
  • 使用量・放置時間を守る
  • 使用頻度の目安は2〜3か月に1回

まず、パイプクリーナーは強力な薬剤を使用した製品も多いため、使用時は換気が必須です。換気扇を回したり、窓やドアを開けて風の通り道を作ったりして換気しましょう。

次に、パイプクリーナーと他の洗剤は混ぜないでください。特に、塩素系と酸素系の製品の併用で有毒ガスが発生するため危険です。目・口・喉に痛みを感じ、呼吸困難に陥る恐れもあります。また、酸性系とアルカリ性のパイプクリーナーを併用すると、中和反応で効果が打ち消されて思うように洗浄できなくなります。

さらに、指定量以上のパイプクリーナーの使用や長時間の放置、高頻度での使用は、排水管や素材を傷める原因になります。過度な使用は排水管や便器、浴槽、シンクなどに負担をかけるため、定期的なメンテナンスとして、説明書に従って使用しましょう。

ワイヤー式パイプクリーナーの使い方

続いて、ワイヤー式パイプクリーナーの使い方を解説します。使用場所ごとの使い方を詳しく見てみましょう。

キッチン・浴室での使い方

キッチンシンクや浴槽の排水口でのワイヤー式パイプクリーナーの使用方法は次のとおりです。

  1. 排水口のカバー類を外す
  2. ワイヤーを奥まで差し込む
  3. ワイヤーを回して汚れを絡め取る
  4. 水を流して確認する

まずはゴミ受け、トラップ、ヘアキャッチャーなどを外します。ワイヤーを出し入れするときに周りに汚れがはねる場合もあるので、いらない新聞紙などを敷いて養生しておくと安心です。

準備ができたら、排水口から奥に向かってワイヤーをゆっくり差し込みます。進まなくなったら、ワイヤーを回転させながら引き抜くと、髪の毛や石鹸カスなどの詰まりが取り除けます。なかには、手元のグリップやハンドルを回すと奥のブラシが回転する製品もあります。

ワイヤーを引き抜いて汚れが取れていたら、水を流して排水の状態を確認します。必要に応じて、差し込みと回転、引き抜きを繰り返しましょう。

トイレでの使い方

便器奥の詰まりを取り除く手順は以下のとおりです。

  1. 周りに不要な新聞紙や布を広げる
  2. ワイヤーを排水口に差し込む
  3. 詰まりに当たるまで押し進める
  4. 回転させて詰まりを引っかける
  5. 水を流して改善されたか確認する

トイレでワイヤー式パイプクリーナーを使う場合、辺りに汚れが飛び散る場合があります。まずはいらない新聞紙や雑紙、布などを広げて床や壁を守りましょう。後片付けが楽になります。

養生したら、ワイヤー式パイプクリーナーを便器の排水口にまっすぐ挿入します。そのままゆっくり押し進め、詰まりにぶつかるまで慎重にワイヤーを伸ばしてください。

詰まった部分に到達したら、ゆっくりと回転させましょう。回転させることで、ブラシ部分に詰まりが引っかかって取り出せたり、その場で汚れを分解できたりします。細かく上下に動かすのも効果的です。

詰まりが解消された感覚があったらワイヤーを取り出し、水を流して排水の状態を確認します。

使用時の注意点

ワイヤー式パイプクリーナーは物理的な詰まりの解消に便利ですが、使用上の注意点もいくつかあります。

安全かつ効果的に使用するには、以下の3点に注意しましょう。

  • 無理に押し込まない
  • 排水管や便器を傷つけないようにする
  • 使用後は汚れを落とし乾かしてから保管する

まず、ワイヤーを力で押し込まないようにしましょう。無理に押し込んでしまうと、詰まりがさらに奥へ進んでしまい、状況が悪化する可能性があります。抵抗を感じたら回転させながら、ゆっくりと慎重に操作してください。

また、ワイヤー式パイプクリーナーは適度な力加減で優しく操作しましょう。力任せにこすったり引っ張ったりすると、排水管内部やシンクやトイレなどの素材に傷がつく恐れがあります。

ワイヤー式パイプクリーナーは適切に保管すれば繰り返し使用可能です。使用後はぬるま湯と中性洗剤で汚れを落とします。水分が残るとサビの原因になるので、風通しのよい場所で完全に乾かしてから収納してください。

パイプクリーナーで解決できない場合の対処法

パイプクリーナーを使っても改善しない場合、詰まりの原因がより深い場所にある可能性があります。この章では、パイプクリーナー以外の排水管詰まりを解消する方法を紹介します。詰まりは放置すると悪臭などにつながる可能性もあるので、早めに対処しましょう。

異なるタイプのパイプクリーナーを試す

排水口の詰まりを解消するには、原因に合わせた解消方法を選ぶ必要があります。使用するパイプクリーナーの成分や特徴によっては詰まりを解消できない可能性があるためです。

たとえば、溶剤タイプのパイプクリーナーを使っても詰まりを解消できない場合、器具タイプのパイプクリーナーなら解決するかもしれません。

このように、他のパイプクリーナーを試してみるのも選択肢です。

ラバーカップ(スッポン)を使う

トイレの詰まりには、ラバーカップの使用もおすすめします。ドラッグストアや100円ショップなど幅広い店舗で売られており入手しやすい製品です。

使用手順は次のとおりです。

  1. トイレの排水口にしっかり密着させる
  2. 強く押し込んで真空にする
  3. 強く引き上げる
  4. 押し引きを5~10回程度繰り返す
  5. 水を流して改善されたか確認する

ラバーカップは、空気圧を利用して排水管に詰まった異物を吸引します。きちんと真空になるように、排水口にしっかり密着させ、強く押し引きを繰り返しましょう。

この方法は、トイレットペーパーや汚物など、軽度の詰まりに特に効果的です。一方で、おむつのような大きな固形物が原因の場合には、十分な効果が得られないことがあります。

また、作業時には水が溢れる可能性があるため、事前にラバーカップのカップ部分が埋まる程度まで水を捨てて水位を下げておくと安心です。

業者に依頼する

パイプクリーナーやラバーカップで解消できない場合、早めに専門の業者へ相談しましょう。詰まりの原因が排水管の奥にあったり、除去できない固形物が詰まったりしている可能性があります。

たとえば、おむつ・生理用品・おもちゃなど、明らかに固形物を流してしまったケースでは、専用の工具や高圧洗浄機などを使用して除去する必要があります。また、排水管の破損や、通気不良によって詰まりが起きている場合なども、専門家への依頼が必要です。

業者依頼の費用は、詰まりの程度や場所、処置内容によっても異なりますが、1万~5万円ほどが相場です。業者によっては、別途出張費がかかることもあります。

パイプクリーナーに関するよくあるQ&A

最後に、パイプクリーナーに関するよくある質問に答えます。

パイプクリーナーが効かないケースもある?

パイプクリーナーで解消できない詰まりもあります。たとえば次のようなケースです。

  • 異物詰まり
  • 排水管の奥の深刻な詰まりや破損
  • 通気不良や施工ミス

まず、おもちゃや家の鍵、おむつなど、明らかな異物を詰まらせてしまった場合は、パイプクリーナーでの解消は難しいです。ワイヤー式パイプクリーナーやラバーカップなどで取り除けない場合は、業者に依頼しましょう。

また、排水管内の空気の排出不が原因となった詰まりにも、パイプクリーナーは不向きです。通気管の詰まりや排水トラップの故障などが考えられるので、業者に相談して解消しましょう。

どのくらいの頻度で使うべき?

一般的に、溶剤タイプのパイプクリーナーの使用頻度は2〜3ヶ月に1回が目安とされています。過度な頻度で使用すると、排水管や素材を傷める可能性もあるので、適切に使用しましょう。

ただし、酵素・微生物系のクリーナーは商品によって週1回ほどの使用が推奨されています。

パイプクリーナーは詰まりを予防する目的でも使用されます。予防目的なら、通常よりも少量を短時間の放置するだけでも効果的です。詰まりが頻発する場合は、排水管自体の問題が疑われるため、一度専門業者に点検を依頼することをおすすめします。

環境に優しいパイプクリーナー(溶剤)はある?

環境負荷を抑えた製品としては、酵素・微生物系のパイプクリーナーがおすすめです。酵素や微生物の力で汚れを分解するので、排水管を傷めたり、排水後に環境を汚染したりする心配がありません。

また、塩素や強アルカリを使用せず、刺激臭や有毒ガスを発生させる恐れもないので、ペットや子供がいる家庭でも安心して使用できます。

ただし強力な洗浄力はないので、軽い詰まりやニオイ予防に適しています。

目的に合わせてパイプクリーナーを使い分けよう

パイプクリーナーは、トイレやキッチン、浴室の排水管の詰まりやニオイを解消します。溶剤タイプと器具タイプの2種類があり、汚れの種類や場所によって使い分けましょう。

排水口に投入して使う溶剤タイプは、液体、粉末、酸素・微生物タイプに分類可能です。成分によって異なりますが、トイレットペーパーや尿石、石鹸カス、髪の毛、油汚れなどを分解して詰まりを解消します。

器具タイプは、固形物の詰まりに効果的です。ワイヤーを直接排水口に差し込んで使うワイヤータイプや、ラバーカップのような真空式のものがあります。

パイプクリーナーは、適切なタイプを選び、正しい使い方をすることが大切です。解決しない場合は早めに業者に相談しましょう。

トイレ詰まりに関してはこちらの記事でも解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

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