毎日使うキッチンのシンクは、気づかないうちに劣化が進み、ひび割れやサビが発生することがあります。シンクの耐用年数を過ぎた場合や劣化などの症状が見られる場合は、キッチンごと、もしくはシンク部分の交換が必要です。
本記事では、キッチンのシンク交換が必要になるケースや費用相場、交換を依頼する業者選びのポイントを解説します。


シンク交換を検討したいケース・タイミング

シンク交換を検討したい3つのタイミングを見ていきましょう。
1. 寿命・老朽化による劣化が見られる
経年による劣化が見られる場合は、シンク交換のタイミングといえます。
シンクの寿命は素材や使い方によって異なりますが、一般的にはステンレス製で10〜15年、人工大理石で15〜20年が目安です。長期間使用していると、表面のサビや黒ずみが落ちにくくなったり、全体的にくすんで見えたりします。
2. ひび割れや破損がある
食器などを落とした際に、シンクにひび割れや穴が開いてしまうことがあります。特に人工大理石のシンクに多く、放置するとひび割れが広がり、水漏れの原因になることもあるため注意が必要です。
3. リフォームに合わせて交換する
キッチン全体のリフォームを行うなら、合わせてシンク交換を検討してみても良いでしょう。シンク自体に問題はなくても、シンクのサイズを大きくしたり、水はねの少ないタイプに交換したりすることで、より使いやすいキッチン空間を実現できます。
シンク交換にかかる費用相場
シンク交換の費用は、「シンク本体代」と「工事費」に分けられます。シンク本体の価格は、素材(ステンレス、人工大理石など)、サイズ、機能によって大きく変動します。工事費は、シンク交換のみを行う際の、取り外し・新しいシンクの設置・排水管の接続などにかかる費用です。
料金相場は次の通りです。
- シンク本体:1〜23万円程度
- 工事費:2〜3万円程度
また、既存のキッチンが天板一体型のシステムキッチンか、それぞれのパーツが独立しているセクショナルキッチンかによっても費用は変動します。
なお、料金はあくまで目安であり、シンクの種類やキッチンの状況、業者によって異なります。実際の費用は見積もりをとって確認しましょう。
シンク交換は自分でもできる?DIYをおすすめしない理由

DIYが趣味の方の中には、「シンク交換も自分でできるのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、シンク交換は専門知識が必要になるため難易度が高く、おすすめはできません。
- シンク選びが非常に難しい
- シンクが重い
- 排水管の接続が難しい
- 資格が必要になる場合も
まず、既存のキッチンのサイズや形状に適合するシンクを見つけなければなりません。天板の開口部や排水管の位置に合わないと、取り付けができなかったり、水漏れの原因になったりします。そのため、自宅のキッチンに適合するシンクはどのタイプなのか、業者に相談しながら選ぶのがおすすめです。
また、キッチンが天板と一体になっている場合は非常に重く、持ち上げたり運んだりするのは腰を痛める恐れがありますす。その他、排水管や給水管の接続を誤ると、水漏れを引き起こし、床下を腐らせるなど二次被害につながる可能性があります。
なお、もし水道・ガス・電気の工事が必要になった場合、資格を持っていないと法律違反になるため注意が必要です。
安全かつ確実にシンクを交換するためには、専門の業者に依頼するのが無難といえるでしょう。


失敗しない優良業者の選び方

安心してシンク交換を依頼するためには、信頼できる業者を選ぶことが重要です。有料業者を見極める際のポイントを解説します。
1. 見積もり内容が明確か
作業内容や料金の内訳が細かく記載された見積もり書を必ず書面でもらいましょう。不明瞭な点があれば、その場で質問し、納得できるまで説明を求めることが大切です。
2. 相見積もりを取る
複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較することで、適正な価格かどうかを判断できます。判断を急かしたり、不透明な料金を提示したりする業者には注意が必要です。
3. 水道局指定工事店であるか
各自治体の水道局が認めている「水道局指定工事店」は、一定の技術基準を満たしているため、信頼性が高いと言えます。水道局のホームページなどでも確認できます。
まとめ
シンクの劣化や破損の放置は、見えないところで水漏れなどのトラブルにつながる可能性があります。毎日使うからこそ、違和感を感じた際は早めに対処することが大切です。また
シンク交換は無理に自分で対処するのではなく、専門の業者に相談するのがおすすめです。自宅にあったキッチン選びから、工事までトータルで任せることができます。シンクを交換して、安心かつ快適なキッチン環境をつくっていきましょう。

