トイレ掃除方法を徹底解説!汚れの種類に合わせた洗剤の選び方と手順

トイレは毎日使う場所だからこそ、こまめな掃除が必要です。しかし、見落としがちな場所や汚れの種類に合わせた掃除方法を知らないと、頑固な汚れや嫌なニオイの原因になってしまいます。

本記事では、トイレ掃除の基本から、汚れの種類に合わせた洗剤の選び方、見落としがちな場所の掃除方法までを解説します。また、どうしても落ちない汚れがある場合に役立つプロのクリーニング業者についても紹介します。

目次

トイレに付着する4つの汚れと最適な洗剤の選び方

トイレの汚れは、一見同じに見えても、その原因は様々です。汚れの性質を理解することで、より効果的な洗剤を選べます。

汚れの種類汚れの性質適した洗剤
黄ばみ・尿石アルカリ性酸性洗剤

クエン酸
黒ずみ埃、生物(雑菌・カビ)塩素系漂白剤

アルカリ性洗剤
ピンク汚れ生物(カビ・バクテリア)塩素系漂白剤

アルカリ性洗剤

中性洗剤
水垢アルカリ性酸性洗剤

クエン酸

黄ばみや尿石は尿に含まれるカルシウムが固まったアルカリ性の汚れです。便器のフチ裏や水たまり部分に付きやすいため、細部まで掃除しましょう。クエン酸によるつけ置きや酸性洗剤を含ませたペーパーによる拭き取りがおすすめです。

黒ずみはホコリのこびりつきと雑菌、カビの繁殖によるものです。生物のタンパク質を破壊する塩素系、アルカリ性洗剤が適しています。

ピンク汚れもカビやバクテリアによる生物系の汚れなので、塩素系・アルカリ性洗剤が効果的です。ただし、黒ずみと比べるとこびりつきの程度は低いため、中性洗剤でも比較的簡単に落とせます。

水垢は水道水に含まれるミネラルが固まったアルカリ性の汚れです。酸性の洗剤で中和すれば落としやすくなります。

トイレ掃除のステップと場所別のコツ

トイレ掃除は、上から下へ掃除するのが基本です。汚れを広げずに効率よく掃除できます。手順は次のとおりです。

  1. タンクと便座を拭く
  2. 便器の中と外側を掃除する
  3. 床や壁を拭く

それぞれの頻度とともに、詳しい方法を解説します。

1.タンクと便座を拭く

便器の外側と便座の掃除は、毎日~週1回の頻度で行うよう心掛けましょう。掃除に使うものは、トイレ掃除用の流せるシートや洗剤を含ませたトイレットペーパーです。

  1. レバーを拭く
  2. タンク上部の手洗い部分を拭く
  3. 便座の蓋を拭く
  4. 便座の座面を拭く
  5. 便器の外側を拭く
  6. 便座を上げて裏側や細部を拭く
  7. 汚れたシートを流す

便座と便器の隙間は、尿の飛び散りやホコリなどの見落としがちな汚れが溜まりやすい場所です。手が届かない場合は、専用の隙間用ブラシや綿棒を使って念入りに掃除しましょう。

2. 便器の中と外側を掃除する

便器の中と外側の掃除も、毎日~週1回の頻度で行うよう心掛けましょう。掃除に使うものは、トイレ掃除用の流せるシートや洗剤を含ませたトイレットペーパー、手袋、汚れの性質に合わせた洗剤です。

  1. 便器の中に洗剤を撒いてつけ置き
  2. 便器の外側をシートで拭く
  3. 手袋をしてフチ裏をシートで拭く
  4. 汚れたシートを流す

近年の便器は汚れが付着しにくい表面や防汚コーティングが採用されているため、基本的にはゴシゴシこする必要がありません。頑固な汚れがあるときだけ、トイレブラシを使いましょう。衛生面を考慮すると、使い捨てタイプがおすすめです。

3. 床や壁を拭く(週1回)

床や壁の掃除は週1回は行うよう心掛けましょう。使用するものはトイレ掃除用の流せるシートまたは床掃除用のシートです。

  1. 床に置いてあるものをどかす
  2. 壁を拭く(上から下に)
  3. 床を拭く

尿が飛び散りやすい便器周りの床や壁は特に念入りに拭きましょう。座って用を足している場合でも、便座と便器の隙間から飛沫が散っていることが少なくありません。なお、便器と床の隙間は、古い歯ブラシや綿棒を使えば掃除できます。

手が届かない高い部分の壁は、フローリングワイパーにシートを付けて掃除するのがおすすめです。

トイレ掃除の注意点

トイレ掃除における注意点を2つ解説します。

酸性とアルカリ性の洗剤を混ぜない

酸性洗剤とアルカリ性洗剤を混ぜるのはNGです。商品本体にも「混ぜるな危険」などの注意書きがされています。

酸性洗剤とアルカリ性洗剤を混ぜると、中和の過程で有毒な塩素ガスが生じます。高濃度の塩素ガスは目・皮膚・気道に甚大なダメージを及ぼし、最悪のケースでは死に至るため注意が必要です。

硬いブラシを使わない

近年の便器は汚れがつきにくい表面や防汚コーティングが採用されています。硬いブラシでゴシゴシこすると、表面を傷つけて汚れが入り込みやすくなるため、逆効果です。やわらかい素材の使い捨てブラシやスポンジを使いましょう。

なお、研磨性の高いメラミンスポンジやクレンザーも硬いブラシと同様の理由でNGです。

プロのクリーニング業者に依頼するメリットと費用

セルフクリーニングでどうしても落ちない頑固な汚れや手が届かない場所の汚れは、プロのクリーニング業者に依頼するのも1つの方法です。

プロは専用の道具や洗剤を使い、自力では落とせない頑固な汚れもきれいに除去できます。特に、以下のような場所の汚れは、プロに依頼するのがおすすめです。

  • 便器のフチ裏の頑固な尿石
  • トイレタンク内の汚れ
  • 排水管の詰まりやニオイ

トイレクリーニングの費用相場は、7,000円〜10,000円程度です。ただし、汚れの状態や業者によって料金は変動します。事前に見積もりを取り、料金の内訳をしっかり確認することが大切です。なお、重度の詰まりの解消は水まわり修理業者が適しています。

汚れの種類に合わせて効率よく掃除しよう

トイレの汚れは、原因や場所によって掃除方法が異なります。汚れの種類に合わせた洗剤を使い、毎日〜週1回のこまめな掃除を心がけることで、頑固な汚れの蓄積を防ぐことができます。

ただし、市販の洗剤では落としきれない頑固な汚れや手が届かない場所の汚れは、無理をせずプロに相談するのがおすすめです。便器を傷つけることなく、問題を解決してくれます。日頃のお手入れとプロの力を上手に活用して、快適なトイレ空間を保ちましょう。

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