洗面台のリフォームや新築をする際、多くの方が「最適なサイズはどのくらいか」という点で悩んでいるようです。高さ・幅・奥行きは、何となくで決めると「高さが合わず使い勝手が悪い」「動線が狭い」「収納が足りない」など、使い始めてから後悔しがちです。
本記事では、洗面台の一般的な標準サイズ、失敗しない高さ・幅・奥行きの考え方、家族構成や間取りに合わせたベストな選び方を丁寧に解説します。洗面台のサイズに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
洗面台の標準サイズ

洗面台はメーカーごとに仕様が異なりますが、戸建て・マンション問わずよく採用される標準範囲があります。まずは一般的な寸法の目安を把握しておくと、商品選定がスムーズになります。
| 項目 | 一般的な目安 |
| 高さ(カウンター) | 75〜85cm |
| 幅 | 75cm前後/90cm以上で2人並びも可 |
| 奥行き | 45〜55cm |
| ミラー高 | 床から180〜200cmほど |
カウンターの高さの推奨目安は「身長÷2」です。最も普及しているサイズは W75×D45×H80cm前後ですが、最適解は家族や使い方によって変わります。
洗面台の正確な寸法の測り方

新しい洗面台を選ぶ際、失敗なく設置するためには、設置スペースの寸法を正確に測る必要があります。洗面台本体だけでなく、設置スペース全体を測るのが基本です。床から天井までの高さ、左右の壁までの幅、通路幅なども含めて確認しておきましょう。
また、特に既存の洗面台を交換する場合は、給水・排水の位置も重要です。ユニット洗面台からユニット洗面台へ交換する場合、給水管・排水管の位置が新しい機種と合わないと設置できないことがあるためです。
測る項目の例
測る項目の例
- 洗面台の間口(横幅)
- 奥行き(前面〜背面)
- 高さ
- 排水・給水位置
- コンセント位置(洗濯機・浴室扉との干渉
奥行きは、引き出しを開く余裕も考慮しましょう。既存のミラーキャビネットがある場合は、干渉しない高さを確認します。
排水・給水が新しい洗面台と合わない場合は工事費がアップするので注意が必要です。コンセントの位置もミラー裏収納と干渉しないか確認しましょう。
採寸のポイントと注意
採寸は壁面に凹凸がある場合や巾木で幅が変わる場合があるため、同じ場所で2〜3箇所測ると精度が高まります。また、引き出しの開閉スペース、洗濯カゴ・脱衣スペースなどの“使う動き”まで想定すると、数字だけでは見えない課題に気づけます。
ショールームで高さ・奥行きを実際に体験しておくと、体感と寸法のギャップが埋められるので安心です。
高さの選び方|身長と使用頻度から決める

洗面台の高さは使いやすさに直結するため、特に重視したい項目です。自分の体格に合わないと日常的なストレスが大きくなります。
基本の考え方
高さの目安は次の通りです。
高さの目安=身長 ÷ 2
たとえば身長160cmなら、高さ約80cmが自然な姿勢で使いやすいといえます。
おすすめ高さの目安
以前は、洗面台の高さは75cmや80cmが主流でしたが、現在は85cmを選ぶ家庭が増えています。
| 高さ | 特徴と適した身長の目安 |
| 75cm | 身長160cm未満の方 |
| 80cm | 身長160cm台の方 |
| 85cm | 身長170cm以上の方 |
標準的な高さは80cmです。75cmは小さなお子様でも使いやすい高さです。85cmの高さがあれば、身長が高い方でも腰をかがめずに快適に使えます。
幅の選び方|設置スペースと人数で決める

幅は作業スペースと収納量に影響しやすい要素です。
| 幅(間口) | 特徴と適した環境 |
| 60cm | 最小標準サイズ 1人〜2人暮らしに対応 収納力は低め |
| 75cm | 最も一般的な標準サイズ 家族3~4人での使用に対応 十分な収納を確保しやすい |
| 90cm | ゆったりと使えるサイズ カウンターに物を広げられる |
| 100cm以上 | 広々としたスペース ホテルライクな空間 ダブルボウルに適している |
幅60cmの洗面台は、セカンド洗面台としてスペースを最優先する場合にも適しています。幅が90cmあれば、朝のラッシュ時など2人で同時に使用する可能性がある場合にも対応可能です。100cm以上は、ボウルを2つ設置するダブルボウルに適しています。
化粧・ヘアセットも洗面台で行う家庭は75〜90cm以上が快適です。家族が多く、朝の身支度が重なるなら120cmも選択肢に入ります。
家族構成と使用頻度
家族が多い、または朝の準備時間が重なる場合は、90cm以上の幅があると、ストレスなく使えます。
設置場所の採寸
洗面室の間口を正確に測り、洗面台だけでなく、洗濯機や収納棚を置くスペースも考慮して、最適な幅を選びましょう。
奥行きの選び方|水ハネ・通路幅・圧迫感をチェック

奥行きは軽視しやすいポイントですが、使い勝手や動線に大きく関わります。浅すぎれば水ハネが増え、深すぎれば狭い空間では圧迫感が出ます。洗
面台の奥行きは、規格品の場合40cmから55cm程度が一般的です。
| 奥行き | 特徴と適した場所 |
| 45cm未満 | コンパクトタイプ 水はねしやすい |
| 50cm~55cm | 標準的な奥行き 水はねの程度と通路幅のバランスが良い |
| 60cm以上 | 広々としたカウンター |
45cm未満は、トイレ内や廊下に設置するセカンド洗面台、または洗面室の通路が狭い場合に適しています。多くの住宅で採用されるのは、奥行き50〜55cmの洗面台です。
60cm以上の洗面台は、高級感を出す造作洗面台や、洗濯カゴなどを置くスペースに余裕がある場合に採用します。
奥行き選びの重要ポイント
奥行きを選ぶ際のポイントは次の2点です。
奥行きを選ぶ際のポイント
- 通路幅の確保
- ボウルの深さ
洗面台の先端から壁や反対側の棚まで、80cm以上の通路幅を確保できると、人がすれ違ったり、洗濯物を持ったりする動作がスムーズになります。奥行きが浅い洗面台を選ぶ場合は、水跳ねを防ぐために洗面ボウル自体に深さがあるものを選びましょう。
また、扉の開閉・洗濯機や乾燥動線と干渉しないかも必ず確認しましょう。
失敗しない洗面台サイズの決め方

サイズの数字だけで判断せず、実際の暮らし方に照らし合わせることが大切です。後悔例の多くは「設置はできたけれど、使いにくい」ケースです。
間取りに合わせる
洗面所の広さや動線で、選ぶべきサイズは大きく変わります。
| 脱衣所の広さ | 推奨サイズ例 |
| 狭い(1坪未満) | 幅60〜75cm × 奥行45cm |
| 標準(1〜1.5坪) | 幅75〜90cm × 奥行50〜55cm |
| ゆとりがある | 幅90〜120cm以上 × 奥行55〜60cm |
洗濯機の位置や家族の動線も含めてレイアウトを考えると失敗しません。
設置できるか不安な場合は、リフォーム業者や水まわりの専門業者に相談しながら進めるとよいでしょう。「サイズが合わず設置できなかった」という事態を防げます。
使用シーンを具体的にイメージする
使用シーンの具体化 一例
- 朝の支度が重なり、同時に使用するか
- 収納は洗面台だけで足りるか
- 扉の開閉や通路動線を邪魔しないか
- 鏡の高さは使用者の目線に合うか
- 掃除しやすい水栓位置・ボウル形状か
収納量は、タオルや日用品の量と比較してみましょう。生活動作を想像しながら検討するだけで満足度が大きく変わります。
造作洗面台のサイズと注意点

造作洗面は自由度が魅力ですが、サイズ設計を誤ると後悔しやすくなります。既製品より検討項目が多いため注意が必要です。たとえば、次のような特徴があります。
造作洗面の検討項目
- 高さは自由なので、基準がなく迷いやすい
- 奥行きが深いと通路が狭く見える
- 二人並びなら120cm以上が目安
- ボウルと水栓の組み合わせで水ハネが変わる
既製品とは異なり、サイズを自由に選べる造作洗面台では、以下の点に特に注意が必要です。
造作洗面台選びの注意点
- カウンターの広さ
- 水栓とボウルのバランス
- 鏡の高さ
カウンターを広くとりすぎると、その分、下の収納スペースが確保できなくなることがあります。鏡裏の収納スペースや引き出しには入らないバケツやバスタオルなどが置けなくなるためです。日常的に使うものとストック品の収納量を事前に計算しましょう。
既製品ではない水栓やボウルは、水栓の吐水口とボウルの底が近すぎると水が飛び散りやすくなります。また、吐水口の先端がボウルの内側に収まるように設計することが大切です。
鏡の位置が低すぎると、水跳ねの汚れが鏡につきやすいので掃除の手間が増えます。鏡の下端はカウンターから20cm以上離すと、汚れが目立ちにくくなります。
デザイン性と機能のバランスを意識し、実寸でのシミュレーションを欠かさないようにしましょう。
造作洗面台は、実際の「後悔の声」を知っておくと、失敗を防げます。造作洗面台のデメリットや注意点は次の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
洗面台のサイズ選びは、 広さ・使い方・人数によってベストなサイズが異なります。特に高さと奥行きは日々の使い勝手を左右しやすいため、ショールームで使用時の姿勢を確認したり、生活動線を想定しながら選ぶことが大切です。
標準寸法を参考にしつつ、家族のライフスタイルに寄り添うサイズで快適な洗面空間を整えましょう。