シンクの茶色い汚れの正体は？汚れ別の原因と簡単な落とし方を解説

ステンレス製のキッチンシンクにいつの間にか現れる茶色い汚れ。見た目が悪く、洗剤でこすっても落としづらいため、対処に困ってしまう方も多いでしょう。

シンクの茶色い汚れは、主にサビ（赤サビ）や水垢に雑菌が混じったもののいずれかです。汚れの種類に合わせた掃除方法を選べば、茶色い汚れもきれいに落とせます。

本記事では、シンクの茶色い汚れの主な原因と掃除方法を紹介します。無理な掃除はシンクを傷つけてしまう可能性もあるため、本記事で紹介する掃除方法や予防法を参考にしてみてください。

シンクの茶色い汚れの正体・原因

シンクに見られる茶色い汚れの原因は、赤サビ・水垢・雑菌やカビの3つです。汚れの原因によって掃除に適した洗剤や掃除道具が異なります。適切な対処をするために、まずは各原因について詳しく見ていきましょう。

赤サビ・もらいサビ

茶色い汚れのなかで一般的なのが赤サビやもらいサビです。

ステンレスは比較的サビづらい金属ですが、表面の傷から水分が入って赤サビが発生する場合があります。また、塩分の強いものや塩素系洗剤を放置することでサビが発生するケースも珍しくありません。

シンクに放置された金属からのもらいサビも茶色い汚れになります。例えば、シンクに放置された缶詰や包丁、ヘアピン、スチールたわしなどが要因です。水分を通じてサビがステンレスに移るので、金属の形にサビが残ることが特徴です。

水垢の変色

水垢も放置すると黄ばんだり黒ずんだりして、茶色っぽい汚れになることがあります。水垢とは、水道水に含まれたカルシウムやマグネシウムが固まって蓄積したアルカリ性の汚れです。

通常は水垢は白いうろこ状の汚れですが、油分や石鹸カスと混ざって茶色く変色する場合があります。

水垢は放置すると落としづらくなるため、アルカリ性の性質に合わせて酸性洗剤で落とすのが効果的です。

雑菌やカビ

ヌメリを伴う茶色い汚れは雑菌やカビが原因となっている可能性があります。このような雑菌やカビによる茶色い汚れは主に排水口周りに発生しやすく、食べ物のカスや石鹸・洗剤のカスが原因です。

掃除の際は、塩素系洗剤など殺菌性のある洗剤が有効です。

原因別｜シンクの茶色い汚れの落とし方

シンクの茶色い汚れの落とし方を、原因別に解説します。シンクを傷つけずに汚れを落とすには、汚れの性質に合った洗剤や道具を使うことがポイントです。

サビ・もらいサビの落とし方

サビはこすり落とすか、クエン酸やサビ取り剤を使って落とす方法がおすすめです。

①メラミンスポンジやクレンザーでこする

サビは金属が酸化してこびりつく汚れなので、基本的にはシンク表面をこすることで落とせます。

軽度なサビなら、水をつけたメラミンスポンジでこするのが簡単でおすすめです。サビ取り用ゴムや、クリームクレンザーを使ってこすると、頑固なサビ汚れも落ちる可能性があります。

ただし、このようなこすり落とす方法は、シンクを傷つける恐れがあるため注意が必要です。コーティング剤も取れてしまうので、使用は慎重に判断しましょう。

②洗剤を使って落とす

サビは酸性洗剤で落としやすい汚れです。サビ取り専用の洗剤を用いるのもおすすめですが、軽度なサビ汚れはクエン酸でも落とせる可能性があります。

クエン酸で落とす場合は、水200mlにクエン酸小さじ1を溶かしたクエン酸水を使います。

キッチンペーパーにクエン酸水を染み込ませ、サビ部分に貼り付けて一晩放置しましょう。翌日こすり洗いすると、きれいに落ちます。

クエン酸を使ったキッチンの掃除方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。

水垢・ミネラル汚れの落とし方

水垢はアルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸で中和して落とします。

水垢汚れにもクエン酸水の使用が手軽です。クエン酸水をキッチンペーパーに染み込ませてパックするか、スプレーボトルに入れて広範囲に吹きかける方法があります。

油汚れによる茶色い汚れが気になる場合は、中性洗剤の使用がおすすめです。食器洗いに使用する洗剤を吹きかけて、スポンジなどでこすりましょう。

雑菌やカビの落とし方

雑菌やカビによる茶色い汚れは、除菌・殺菌ができる洗剤を使用しましょう。例えば、除菌用アルコールや塩素系漂白剤がおすすめです。

軽度なヌメリや茶色い汚れの場合は、アルコールスプレーで十分効果があります。アルコールスプレーを吹き付けて、ティッシュで拭き取るだけでもすっきりします。

カビがひどい場合には、塩素系漂白剤を使用して殺菌・漂白すると効果的です。ただし、長時間放置すると変色やサビにつながるので、5～10分程度に留めておきましょう。また、クエン酸などの酸性洗剤と混ぜると有毒ガスが発生するため、併用はしないでください。

カビ取りについて詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

シンクの茶色い汚れを予防する方法

汚れを発生させないためには、シンクを乾燥させることが有効です。具体的には次のような対策が挙げられます。

水気はサビや水垢、雑菌の原因になります。シンクを使い終えたら、全体をタオルやスクイージーで拭き上げ、水分を残さないようにしましょう。

また、缶詰の底や、濡れた調理器をシンクに放置しないことも大切です。特に鉄製の調理道具は錆びやすいので、水気を拭き取って収納する習慣をつけたほうが道具も長持ちします。

さらに、ピンク汚れやカビの栄養源を残さないよう、排水口のゴミ受けは定期的に掃除しましょう。掃除に塩素系洗剤を使用した際は長時間放置せず、よく洗い流してください。

まとめ

シンクの茶色い汚れの正体はサビ・水垢・雑菌やカビのいずれかで、それぞれ落とし方が異なります。

サビにはこすり洗いや酸性洗剤の使用がおすすめです。サビ取りの専用洗剤や道具を用いる方法もあります。また、水垢にはクエン酸、雑菌やカビにはアルコールや塩素系漂白剤が向いています。

シンクの茶色い汚れは、日頃からの掃除で防ぐことが可能です。シンクに水分を残して放置しないようにして、排水口周りはごみを取り除いて清潔を保つ必要があります。

本記事を参考に、衛生的なシンクを保ちましょう。

キッチンのシンク掃除については、こちらの記事もぜひご覧ください。日常的な掃除方法や清潔性を保つポイントを詳しく解説しています。